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今回は寝具まわりのオススメ介護用品を2点ご紹介します。

まずはモルテン社製のエアマットレス、プライムST。空気圧で体重を分散して床ズレを防ぎます。

続いてサテンシーツ。ツルツルのサテン生地で介護者が楽に体位変換することができます。


今回ご紹介するのは、ほっとらいんスタッフも実際に使用しているモルテン社製のエアマットレス、プライムSTです。プライムにはいくつかグレードがあるようですが、今回のものは標準的なものです。エアマットの中では安価ながら使い勝手は良好。身体的にも経済的にも安心な優れものです。

これを使うまでは寝ている時の身体の痛みがひどく、頻繁に体位変換をしてもらわなくてはなりませんでした。仰向けの時はお尻や背中、横向きになれば肩など体重のかかる部分の痛みがひどかったです。しかし、これを使うようになってからは痛みも体位変換の回数も減りました。

エアマットはどれもコンプレッサーとマットレスの2つのパーツからできています。早速それぞれのパーツを詳しく見ていきましょう。

こちらはコンプレッサーです。空気注入ホースでエアマットと接続されていて、コンプレッサーからエアマットに空気を送り込みます。体重(空気圧)設定もここで行います。設定が低すぎると底づきして痛くなってしまうので注意が必要です。

@電源
スイッチを入れると緑のランプが点灯します。前もって電源を入れておくとスムーズに使用できます。
A体重設定つまみ
自分の体重の数字に合わせます。これで空気圧の調整をします。
B低圧注意ランプ
空気圧が低くなりすぎると赤いランプが点灯します。点灯したら体重設定が低すぎないか?空気漏れがないか?チェックして修正します。

C空気注入ホース
このホースを通って空気がエアマットに送り込まれます。エアマットにしっかり接続されているか確認が必要です。
D電源コード
電源は一般のコンセントからとることができます。

こちらがエアマットです。ベッドのマットレスと入れ替えて使ってもいいですし、和室ならば敷き布団と入れ替えて使うこともできます。エアマットの固さはコンプレッサーの体重(空気圧)設定で調節できます。

Eエアセル
エアマットの構造はエアセルという空気の部屋をつなぎ合わせたものです。それぞれのエアセルに空気が入ることで体重を分散して支えます。エアセルに穴を開けないようにしっかりと管理しましょう。
C´空気注入ホース
空気注入ホースの接続口は裏面にあります。しっかり接続しないと空気が漏れてうまく機能しません。

ポイント

!早めに電源を入れて空気を入れておく。

!空気注入ホースはしっかり接続。

!数字にこだわりすぎず使用者の好みの固さに合わせる。


続いてご紹介するのはサテンシーツです。自分で寝返りを打てなくなったら介護者に身体の向きを変えてもらわなくてはなりません。そんな場面で考え出されたのがこのサテンシーツです。

たとえば体位変換時にお尻の位置を変えてあげる時、持ち上げて変えるのは負担ですよね。そうかと言って身体を押すだけでは布団との摩擦があって動いてくれないし。そんな時はツルツル滑るこのサテンシーツが役に立ちます。

使い方は簡単。写真のようにシーツを敷くだけです。布団の下に巻き込む部分は普通の生地で作ってあります。介護者にもやさしいこのシーツ。みなさんも1枚製作してみてはいかがでしょう。

作り方

@サテン生地と普通の生地を用意します。

Aサテン生地を切ります。
寸法 100cm×敷布団の横幅の長さ
できたものをAとする。

B普通の生地を切ります。
寸法 100cm×50cm
2枚つくる。できたものをBとする。

CB+A+Bの形に縫い合わせて完成。あとは布団に敷くだけ。


今回ご紹介したエアマット、モルテンのプライムにはほかにもいくつかタイプがあります。上位機種では、たとえば寝返りをしやすくするために中の空気が自動で移動して傾きをつくる機能があるものもあります。福祉機器はその人の身体の状態に合わせて選ぶことが大事です。