2018年10月号
山陰にはなじみが薄いニシンですが、ニシンはこれから旬になりおいしくなってきます。今回はニシンについてのお話です。

ニシン(鰊)は、ニシン目ニシン科の海水魚です。魚体は細長く、体長は30〜35cmほどで、背側は青黒色、腹側は銀白色です。日本では富山以北、太平洋側では犬吠埼以北に分布し、動物性プランクトンやオキアミ類を食べながら回遊しています。春に産卵のために北海道沿岸に現れます。春に北海道沿岸に現れることから、別名で春告魚(はるつげうお)と呼ばれています。

ニシンには、悪玉コレステロールを減らし動脈硬化や高血圧を予防したり心疾患を予防したりする一価不飽和脂肪酸のオレイン酸やイコセン酸、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞など血液との関係が深い生活習慣病予防に役立つDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などオメガ3系と呼ばれる多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。

ニシンは鮮魚よりも干物など加工品の方が一般的です。産地に限っては刺身で盛んに食べられています。他の食べ方には、塩焼き、煮付け、酢じめ、天ぷら、三平汁、にしんそば、などがあります。また、ニシンの卵巣を塩漬けにした数の子、ニシンが昆布に卵を産みつけた子持ち昆布は全国的によく食べられます。

栄養豊富なニシンを食べてこれからやって来る寒い季節に備えましょう。