2019年1月号
小松菜はあっさりしているので意外と用途が広い野菜だといわれています。今回は今が旬の小松菜についてのお話です。

小松菜はアブラナ科の野菜です。別名、冬菜(フユナ)、鶯菜(ウグイスナ)といわれます。小松菜はツケナ類(野沢菜、チンゲンサイなど、アブラナ科の非結球葉菜の総称)の一種で、江戸時代初期に現在の東京都江戸川区小松川付近で、ククタチナ(茎立ち菜)を品種改良して栽培され始めたといわれています。将軍吉宗の鷹狩りの際に献上され、そのときに地名から小松菜の名が付けられたといわれています。今では幅広い地域で栽培されています。また、アブラナ科の野菜が咲かせる黄色い花全般を菜の花といいます。

小松菜はβカロテンやビタミンCを豊富に含んでいます。βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を保護する作用があるといわれます。また抗酸化作用によりがんや風邪などの予防効果もあるとされ、ビタミンCとの相乗効果で免疫力アップや美容効果も期待できます。カルシウムも多く含まれているので、歯や骨の健康維持にもよいでしょう。さらには貧血予防に効果がある鉄分や、血圧の上昇を抑制する作用のあるカリウムも含まれています。中でもカルシウムや鉄分の含有量は、ほうれん草の約2倍です。

小松菜の旬は冬で、特に関東地方では白菜とともに冬の野菜の代表格といわれています。東京風の雑煮には欠かせない野菜です。ホウレンソウ(アカザ科)と似た使い方をされることが多いですが、あっさりした味わいと手軽さから、ホウレンソウより用途は広く、灰汁が少ない扱いやすく食べやすい野菜です。味噌汁、鍋料理によく入れられ、おひたし、炒め物等で使用されます。現在は一年を通して栽培・収穫が可能ですが、小松菜は江戸時代から関東で栽培された冬菜として認知されているので、関東風の雑煮など冬の献立も有名です。味噌や醤油だけでなくバターやクリームとの相性もよく、洋風にも調理できます。

小松菜を食べて健康的な身体を作り、この冬を乗り切りましょう。