2017年4月号
つくしが生えているのを見ると春の訪れを実感できますね。今回は春の風物詩「つくし」についてのお話です。

つくしは、シダ植物の一種の「すぎな」の胞子茎(胞子を散らすためのもの)です。生育に適しているのは湿気の多い土壌ですが、草原や田畑などでも見られます。つくしは茎のてっぺんに胞子を含んだ穂が付いています。穂の形が筆先に見えるので、つくしは漢字で土筆と記述します。すぎなは地下茎が一帯に発達していて、地上部分が枯れても地下茎は冬にも枯れず、春になったらまた地上部分が生えてきます。駆除が難しく、根(地下茎)が深いので地獄草とも呼ばれます。

つくしは、春の山菜として食用でも親しまれています。頭の部分がしっかりと締まっていて胞子が散らされていないものを収穫しましょう。胞子が散ったものは枯れる直前で茎が痩せてしまっています。収穫したその日に袴を取るなどの下処理をして茹でてしっかり灰汁抜きしておくと冷蔵庫で3日くらい持ちます。つくしの定番の食べ方は佃煮やお浸しですね。パスタの具、天ぷらといった食べ方もあるそうです。すぎなに毒素があるように、つくしにも毒素がありますので、食べ過ぎないようにしましょう。心臓、腎臓の疾病があったりニコチンに対する過敏症がある人は食べてはいけません。

生えているつくしを眺めたり、つくしの料理を味わって春を満喫してみてはいかがでしょうか。