2017年6月号
居酒屋や中華料理店で、普段はノドの乾きを潤すのにペットボトルで、冷たい烏龍茶を飲まれる方が多いのではないでしょうか。今回は烏龍茶についてのお話です。

烏龍茶(ウーロン茶)は中国茶の一種で、茶葉の発酵途中で加熱することで発酵を止めた半発酵茶です。ちなみに茶葉を完全に発酵させて作られるのが西洋の紅茶で、全く発酵させずに作られるのが日本の緑茶です。

烏龍茶という名前は中国広東省で製茶されたお茶の形状や色が烏のように黒く、龍のように曲がりくねっているところから来ていると言われています。

烏龍茶は中国の広東省東部で誕生したと言われています。現在は主に福建省、広東省、台湾などで生産されています。日本でも生産されてはいますが極わずかです。

1895年に下関条約で台湾が清から日本に割譲されたのを機に日本人に烏龍茶の存在が知られるようになり、大正時代には銀座に烏龍茶が飲めるお店が登場しました。日本に烏龍茶が本格的に普及するようになったのは1970年代に烏龍茶に痩身や美容に効果があると言われてからで、1980年代前半に飲料各社が缶入りの冷たい烏龍茶を出してから多くの日本国民が烏龍茶を飲むようになりました。焼酎を烏龍茶で割ったウーロン割りも日本での烏龍茶人気を高めました。

日本では冷やした烏龍茶を飲むことが主流ですが、本場や日本の通には本来の熱い烏龍茶が好まれています。その手順は、1.小さめの急須に茶葉を入れ、熱湯をたっぷり注ぎ45秒〜1分間浸出させ最後の一滴まで茶杯(湯飲み)に注ぎきります(一煎目は飲みません)。2.二煎目は浸出時間を10秒程短く、三煎目からは約10秒ずつ増やしていくと三〜五煎は楽しめます。

たまには、茶葉、淹れ方にこだわって、本格的な熱い烏龍茶を飲んで見られてはいかがでしょうか。