2018年5月号
皆さんは強壮効果の高いスタミナがつく食材と言ったら何を思い浮かべられますか? 今回は今が旬で強壮効果の高いにんにく(大蒜)についてのお話です。

にんにくはヒガンバナ科ネギ属の多年草で、球根が食用・香辛料として用いられます。ジャンボニンニクあるいは無臭ニンニクと呼ばれるものはニンニクとは別種で、リーキ(ポロネギ)の1変種だそうです。

にんにくの原産地は中央アジアのキルギス地方と言われていて、紀元前3000年頃には古代エジプトからギリシャなどではすでに薬用(強壮用)として栽培されていたようです。日本には中国を経由して、奈良時代頃に伝わったとされています。

にんにくは昔から滋養強壮に効果があると言われてきただけあって栄養豊富です。にんにく特有のにおいのもとは硫化アリルの一種アリシンという物質です。これはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があります。アリシンには免疫力を高めがんを予防する効果があり、血行促進効果・強い殺菌効果・糖尿病の改善効果もあります。スコルニジン(スコルジン)には新陳代謝を促し疲労回復させる効果があり、末梢血管拡張作用による血行促進効果があり、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にも効果があります。ただし、にんにくが身体に良いとは言え、成分や刺激が強過ぎるため摂り過ぎると胃腸に悪影響を与える事もあり注意が必要です。

にんにくは、肉の臭みを消したり、料理に食欲をそそる香味を付与する香味野菜の代名詞的存在で、中国料理、韓国料理、イタリア料理、フランス料理など、さまざまな料理に用いられます。日本では餃子やラーメンの具にしたり、焼肉などのタレに入れたり、生のスライスしたにんにくを鰹のたたきと一緒に食べたりします。また、にんにくを丸ごと焼いたり揚げたりするとほくほくとした食感で、とてもおいしく食べられます。

にんにくを様々な食べ方で味わって、これからやって来る梅雨や夏を乗り切りましょう。