2018年4月号
今年の桜(ソメイヨシノ)は開花が早く3月中に満開となり4月に入りすぐに散ってしまいました。桜つながりということで今回は近年人気急上昇しているこれからシーズンに入るサクランボについてのお話です。

サクランボ(桜桃とも言う)は、バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹である実桜の果実です。多くの人に好んで食べられる人気のある果実(フルーツ)の一つです。サクランボという名は、桜の実という意味の「桜の坊(さくらのぼう)」が訛ったものと言われています。

花を鑑賞する品種のサクラは、実が大きくならず食用にはなりません。果樹である実桜には東洋系とヨーロッパ系とがあり、日本で栽培される大半はヨーロッパ系のセイヨウミザクラ(西洋実桜)の仲間です。品種数は意外に多くて1,000種を超えるとされています。

サクランボの原産地はトルコで、古くからヨーロッパで食べられてきました。サクランボが日本に渡来したのは明治元年(1868年)です。ドイツ人のガルトネルによってセイヨウミザクラが北海道に植えられました。サクランボの現在国内最大の生産地の山形県へは明治8年(1875年)に入りました。

サクランボは他の果実に比べエネルギーは少なく、主成分はブドウ糖です。サクランボの成分量は多くないですが、糖質、ビタミンA、ビタミンC、リン・カルシウム・カリウム・鉄分などのミネラル、カロテン、ビタミンB1、B2などが少しずつバランスよく含まれています。抗酸化力のあるアントシアニンやフラボノイドなどのポリフェノールも含まれています。

サクランボを生で食べる場合は、食べる直前に冷やすとおいしく食べられます。デザート、洋菓子には、専用器具で果実から種を取り出してから用います。ゼリー寄せ・ムース・ケーキの中に入れたり、チェリーパイにして食べられます。缶詰などで販売されるシロップ漬けは、そのまま食べたり、フルーツポンチ・みつまめ・メロンソーダ・杏仁豆腐・冷麦などのトッピングにされたりします。

近年、佐藤錦など高級な品種のサクランボが大人気です。みなさんも春・初夏の味覚を食べて、プリプリとした食感、濃い甘さに程よく加わった酸味のあるジューシーな果汁を堪能して、おいしさを実感してみてください。